子ども読書活動推進事業
島根県では、子どもたちの豊かな心をはぐくみ、思考力・判断力・表現力を高めるために、 読書活動と学校図書館活用教育の推進をはじめています。そのためには、学校図書館がもつ読書センター及び学習情報センターとしての機能の充実・活用を図ることが必要です。以下の事業を行うことにより、読書活動及び学校図書館活用教育を支援してきました。以下に、これまでに取り組んできた事業のいくつかを紹介します。
学校司書等による学びのサポート事業(継続中)
- 概要
小中学校の学校図書館活用教育を推進するとともに、学校図書館を拠点として児童生徒一人一人の学びに寄り添う役割を担う学校司書等を配置する市町村に対し、財政的な支援を行います。(県内全小中義務教育学校) ※「学校司書等配置事業」(~令和2年度)の後を受けて、令和3年度より事業展開しています。
- 事業内容
市町村が学校司書等を配置するとき、つぎのように財政支援を行います。
区 分 |
業 務 内 容 |
配 置 要 件 |
補 助 率 |
学びのサポーター |
①~④の業務のうち1つ以上 + ⑤~⑪の業務
【児童生徒一人一人に寄り添う業務】
①本を介した心の居場所づくりや人間関係づくり ②個別の学習支援(漢字の読み方など) ③知識や考えを広げる図書の紹介 ④ICTを活用した学習支援
【これからの学校司書に求められる業務】
⑤言語能力育成を目指した読書活動の推進 ⑥各教科等の授業のための図書資料の収集・整理 ⑦多様なメディア資料の収集
【学校司書の基礎的業務】
⑧図書館の基本的機能に係る業務 ⑨読書意欲を高めるための読書活動の実施 ⑩図書館便り等による読書啓発 ⑪他の図書館等施設との連携
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・年間200日以上
・年間600時間以上
・学校ごとに同一の者
(兼務は2校まで)
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市1/2、町村2/3 |
学校司書 |
上記⑧~⑪の業務
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・年間200日以上
・年間200時間以上
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1/3 |
司書教諭養成事業(継続中)
- 概要
司書教諭の養成を強化するため、県内の現職教諭が受講する資格取得講習にかかわる費用を助成します。
- 事業内容
放送大学等が実施する司書教諭資格の講習を受講する現職教諭に対して、資格を取得した場合、入学料及び授業料を助成します。
学校図書館活用教育研究事業(継続中)
- 概要
学校図書館を活用した授業実践に関する研究を行う学校を指定し、広く研究の成果を公開することにより学校図書館活用教育を県内に普及するようにします。
- 事業内容
学校長のリーダーシップのもと、学校全体で学校図書館活用教育の充実を図ろうとする研究校を支援するとともに、指定校が作成した指導計画や学習指導案などを公表し、学校図書館活用教育を県内に普及します。
研究指定校の成果はこちら
学校図書館パワーアップ事業
(平成21~23年度事業)
- 概要
教職員が協同して学校図書館の整備を進める推進校(15校)を指定し、その成果を県内に広く普及することによって、多くの学校で学校図書館の整備が進みました。
- 事業内容
学校図書館の整備を必要とし、全教職員の協働により整備に取り組もうとする推進校を指定し、学校図書館の整備を推進しました。
整備をした学校の紹介はこちら
「学びを支え 心をはぐくむしまねの学校図書館」読書活動啓発DVD
- 概要
子どもたちの豊かな心をはぐくみ、思考力・判断力・表現力を高めるための読書活動と学校図書館活用教育を充実するためには、読書活動と学校図書館を活用した授業実践の実際、学校図書館活用教育の推進体制を学校現場が理解する必要があります。 このため、 1 学校図書館の業務の実際 2 読書活動の展開の仕方 3 学校図書館を活用した情報活用教育の進め方 4 学校図書館活用教育の校内推進体制づくり についてDVDの番組に編集、各学校に配付することによって、各小中学校での学校図書館活用に関する 研修の充実を図ります。 なお、このDVDは、島根県立図書館で貸出をしています。
- 事業内容
3枚組とし、 VOL.1「学校図書館活用教育の推進体制」 VOL.2「読書活動」 VOL.3「調べ学習」 としてDVDに編集し、県内の小中学校等に配付しています。
- 配付先
島根県内小中学校、市町村教育委員会、市町村立図書館、県立図書館、教育事務所等
「学校図書館大改造」学校図書館整備DVD
- 概要
平成21年度から始まった子ども読書活動推進事業における司書等配置事業によって、県内のほぼ全ての小中学校が「人のいる図書館」になっています。このことによって、小中学校の中には、学校図書館を整備しようとする動きが始まっており、学校図書館が新しく生まれ変わろうとしています。 今後、学校図書館を整備しようとする学校の参考とするために、学校図書館の改造をおこなった学校の整備前と、整備中の作業、整備後の様子をDVDの番組に編集し、県内の小中学校に配付しています。 なお、このDVDは、島根県立図書館で貸出をしています。
- 内容
平成21年度学校図書館の整備を行った ・安来市立第二中学校 ・大田市立久手小学校 ・邑南町立石見東小学校 ・浜田市立弥栄中学校 の整備前・整備中・整備後の学校図書館の様子を撮影し編集・配付しています。
- 配付先
島根県内小中学校、市町村教育委員会、市町村立図書館、県立図書館、教育事務所等
しまね調べ学習プレゼンテーションコンテスト(終了)
- 概要
小中学生が自分で決めた課題について図書館資料等を使って調べ、まとめたものをプレゼンテーションの形にまとめて発表します。平成24年度~28年度に開催されました。
- 事業内容
児童生徒が学習内容、日常生活及び社会生活の中から調べてみたい課題を設定し、図書資料等を活用して調べたことをプレゼンテーション資料にわかりやすくまとめ、相手と場を意識して自分の考えを発表することにより、情報活用能力を高めました。また、教職員の学校図書館活用教育への理解を深めるとともに、当コンテストとその成果を広く県内に周知することで、県全体の学校図書館活用教育推進の機運を高めました。
司書教諭の手引き
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概要 学校図書館の活性化に不可欠な司書教諭の業務をコンパクトにまとめた手引き書です。2010年作成。
- 内容
司書教諭の役割、学校図書館の機能、司書教諭と学校司書の職務の整理、学校図書館活用教育推進体制、学校図書館に関する資料 等
司書教諭の手引(2019.3~).pdf (2,252KB)
「島根県子ども読書活動推進会議」の開催
- 概要
第三次「子ども読書活動推進計画」(H26-H30年度)の進行管理を行うとともに、島根県内における子ども読書活動の推進方策について協議します。 また、市町村委託事業「しまね子ども読書フェスティバル」の助言、指導を行います。
- 内容
子どもの読書活動に関わる学識経験者、学校教育関係者、社会教育関係者、読書ボランティアからなる13名の委員で構成され、年2回程度の会議を開催します。
島根県教育庁社会教育課 子どもの読書活動の推進
「しまね子ども読書フェスティバル」の開催
- 概要
フェスティバルを通じて子ども読書の重要性を広く普及啓発しながら、すそ野の広い読書運動を展開し、「子ども読書県しまね」の実現を目指します。 また、人と人との出会いを大切にし、子どもの読書に関わる人たちの連携を促し、地域における活動が効果的に展開されるきっかけをつくります。
- 内容
県内すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において、自主的に読書活動ができるように、関係機関・関係団体と連携・協力し「しまね子ども読書フェスティバル」を開催します。
「しまね絵本ダイアリー」の作成
- 概要
家庭での絵本の読み聞かせを支援するために、読み聞かせの記録をする手帖を作成・配布しています。
- 内容
絵本を読んだ月日と絵本の題名、子どもの反応を記録できる「しまね絵本ダイアリー」を作成し、島根県立図書館、島根県立大学松江キャンパスおはなしレストラン、今井書店、県内の公共図書館に配布しました。
「しまね絵本ダイアリー」のPDFデータはこちら
「バリアフリー図書」の整備
- 概要
すべての子どもが本と出会う機会が等しく得られるよう、特別な支援の必要な子どもたちにも利用しやすいバリアフリー図書を平成26年に整備しました。
- 内容
障がいの種類や発達の段階に対応した種類の異なるバリアフリー図書を、県立図書館及び西部読書普及センターに整備し、障がいを持った子どもも図書館を利用しやすくなりました。各特別支援学校の実態に合わせてバリアフリー図書の活用を図っています。
整備した本の紹介はこちら
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