日本のものづくり遺産
2015年10月10日
国立科学博物館産業技術史資料情報センター/山川出版
~未来へと続く日本の技術~
「未来技術遺産」は、正式には「重要科学技術史資料」といい、日本で育まれ私たちの生活を大きく変えた技術を登録し、それらの資料を保存活用していこうとするものです。
登録されているのは、飲料自動販売機や洗濯機などの生活に身近なものから、圧力計や電力ケーブルなどの産業や社会を支えるものまで幅広く、欠かせないものばかりです。それぞれの歴史や特徴的な技術が解説され、写真付きなので形の変化もわかりやすくなっています。今では手のひらサイズの携帯電話も、約30年前にはかなりの大きさがあったことを懐かしく感じられる方も多いでしょう。
これまでに培われた日本らしい高い技術や開発力を活かし、どのようなものが新しく生み出されるのか期待したくなります。
(島根日日新聞9月21日掲載)