角野栄子さんと子どもの本の話をしよう
2016年02月13日
角野栄子 他著/講談社
~物語が生まれるとき~
本書は、JBBY(日本国際児童図書評議会)の創立40周年を記念し、「魔女の宅急便」の作者角野栄子さんと、絵本や児童文学の作家たちとの連続会談を書籍化したものです。
進行役の角野さんが会談を面白くするために考えたこととは何だったでしょうか。事前に細かい段取りや筋書きを決めないで、自由に語り合うということでした。会場は、何が飛び出すかわからない緊張感の中、個性あふれる作家たちの愉快な話が繰り広げられ、熱気伝わるライブ会場に......。クイズ方式の自己紹介、即興でつくる物語リレー、幼年童話の難しさ、翻訳やオノマトペや言葉のリズムなど、作品に込めた思いや創作秘話まで語られて、子どもの本の奥深い魅力を感じる一冊です。
(島根日日新聞2月1日掲載)