「試し書き」から見えた世界
2016年06月18日
寺井広樹 著/ごま書房新社
~試し書きはアートだ!~
ペンの書き心地を試すメモ用紙、「試し書き」。ベルギーで出会った「試し書き」に魅せられ、譲り受けた著者の「試し書き捜し」の旅がここから始まりました。
世界各国を巡り、106か国、2万枚を所蔵し、「試し書き博覧会」を開催、文具店を回るツアーも行っています。
「試し書き」にもお国柄が現れます。フランスはおしゃれ、ニューヨークではカラフルな絵と出合い、パキスタンは精巧な筆致でモスクが描かれています。潔癖症な日本人は他の人の書いた線の上にはできるだけ書かない。筆ペンはクオリティが高いなど。
また、別所哲也さんは必ず「山口百恵」と書くなど面白い発見もあります。あなたも「試し書きワールド」にはまってみませんか。
(島根日日新聞5月16日掲載)