「エルマーのぼうけん」をかいた女性ルース・S・ガネット
2016年07月31日
前沢明枝 著/福音館書店
~物語の糧となった出来事とは~
1948年にアメリカで出版された『エルマーのぼうけん』は、9歳の男の子エルマーが、囚われたりゅうの子どもを助け出す物語です。続編『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』の3部作で構成されています。日本では1963年に渡辺茂男さんの訳によって出版され、今もなお読み継がれている大人気のシリーズです。
本書は、原作者であるルース・S・ガネットさんにインタビューを行い、子どもの頃の話や物語誕生の経緯、また90歳を過ぎた現在の暮らしぶりなどが紹介されています。物語の登場人物等が生まれた背景を知ることで、より深く作品を楽しむことができます。
インタビューを通して垣間見えるガネットさんの人柄は、優しく冒険心に溢れ、まさにエルマーのようです。
(島根日日新聞7月4日掲載)