おにぎりと日本人(一般)
2018年08月03日
増淵敏之 著/洋泉社
~奥深き日本の国民食~
日本に稲作が伝わってきた時からあるおにぎり。今や大衆食であるおにぎりですが、古くは宗教的な意味合いを持っていたようです。炊いたお米を握るだけで簡単にできるおにぎり。しかし他国の食文化にはほとんど見当たらないそうです。なぜでしょう?
本書は、おにぎりの歴史、日本文化としてのおにぎり、おにぎりと地域性、そしておにぎりの未来を考察します。
あなたのお家のおにぎりはどんな形でしたか?三角形?俵形?球形? 海苔に包まれていましたか? おにぎりの具は? コンビニのおにぎりの登場で均質化したようですが、やはりこれほどバリエーション豊かで地域性に富む食べ物はありません。おにぎりの奥深さ、懐の深さを感じます。
(島根日日新聞2018年7月2日掲載)