にっぽんのカラス(一般)

2019年01月18日

所蔵情報

松原 始/カンゼン

 ~カラスが鳴くのは「カア」だけじゃない~

 身近で見かけ、くちばしが大きく体全体が黒い鳥といえばカラスです。サッカー日本代表のシンボルマークが3本足の八咫烏であることはご存知の方も多いでしょう。八咫烏は太陽の化身とされていますが、現実のカラスはゴミを漁るなどの迷惑行為をして良いイメージがあまりないかもしれません。
 嫌われ者のカラスですが、実際はどんな鳥なのでしょう。本書では、カラスへの愛情あふれる文章で生態などがわかりやすく説明されています。表情や体のつくり、暮らしの様子がわかる写真も多く掲載され、よく見ると可愛い顔をしています。
 著者は、カラスや周囲の生物、環境にさらなる理解を育んでほしいと述べています。まずは、知ることから始めてみませんか。カラスの新たな魅力を発見できる1冊です。

(島根日日新聞2018年11月5日掲載)