かんがえる子ども(一般)
2019年01月18日
安野 光雅/福音館書店
~考えるって楽しい!~
津和野町出身の絵本作家安野光雅さんは、子どもに「自分で考える」という経験をしてほしいと願い絵本作りをしています。
例えば『はじめてであう すうがくの絵本』は、一般的に計算ができることが数学だと思われているのに対し、安野さんはじーっと考えていくのが数学だと思い、子どもに「考え方の手順や発見の喜び」を体験してほしくて比べて考えることのできる本を作ったそうです。同じく森の中に隠れた動物を探す『もりのえほん』も、誰かに教わるのではなく、自分の力だけで動物を見つけることで喜びの体験をしてほしいと作られました。
自分で考えることはとても大切なこと。長年、子どもや本と真っすぐ向き合ってきた安野さんの言葉だからこそ、深く共感できる一冊です。
(島根日日新聞2018年11月26日掲載)