高橋　真理子／ほるぷ出版

　～星と人がつむぐ奇跡～

　夜空に輝くたくさんの星を見ていると、その美しさに癒されたり、抱えていた悩みが小さなことのように思えたり、宇宙や生命の神秘を感じたりしませんか。科学館のプラネタリウムで働いていた著者も、そんな星空に魅せられた一人です。しかし、科学館に行くことができない、本物の星空を見ることができない人たちもいます。そこで著者は、プラネタリウムを持って病院などに出張する仕事を始めます。この出張プラネタリウムを体験した人は全国で８千人を数え、今年、島根にもやってきました。
　星と人とのつながりを語り伝え、星空を見上げるというかけがえのない体験を多くの人に届けている著者は、「気持ちをこめた仕事」をすることが大事だといいます。その活動や思いが綴られた一冊です。

（島根日日新聞２０１９年１月１４日掲載）