秘密基地のつくりかた教えます(児童)

2019年05月10日

所蔵情報

那須正幹/ポプラ社

 ~特別な夏休みの思い出~

 今回紹介するお話は、捨て猫がきっかけで仲良くなった小学校4年生の保と省悟が夏休みに「秘密基地」を作るお話です。
 保の兄も加わって、子どもたちだけで秘密基地を作ることにした3人は、竹でテントを作ります。ところが大雨のせいで水浸しになり、使えなくなってしまいます。テントの周りに溝を掘ること、ビニールシートを利用することなどを思いつき、家から必要な道具を持ち寄ります。「快適な秘密基地に泊まる」ことに全精力を打ち込む楽しさやワクワク感、失敗から学び成長していく様子が描かれ、読んでいて実際に秘密基地を作ってみたくなります。
子どもたちの小さな冒険を大人たちが見守り、最高の夏休みの思い出となっていきます。
特別な夏休みの楽しさを十分に感じさせてくれる1冊です。

(島根日日新聞2019年4月8日掲載)