100歳までに読みたい100 の絵本(一般)

2019年05月10日

所蔵情報

木村民子/亜紀書房

 ~シニアになって味わう絵本~

 著者は、シニア世代に絵本に親しんでほしいと思い、おじいさん、おばあさんが出てくる絵本をかたっぱしから読み集め、本書の執筆にいたりました。
 第二章「老いへのまなざし」では、著者が絵本で出会ったお年寄りが次々と紹介され、おじいさんやおばあさんは、どのように老いを受け入れて生きていこうとしているのかを読み解いていきます。
 例えば、暴れん坊トナカイを駆って奮闘するおばあさんサンタクロース、愉快な空の旅をして新しい家族に巡り会う風船売りのおばあさん、モミの木の世話を続けて素敵なクリスマスを迎えるおじいさん、など味のある生き方を取り上げています。
 絞り込まれた100冊の絵本が、シニア世代からの人生の少し先を照らす灯りになるように、という願いが込められた一冊です。

(島根日日新聞2019年5月6日掲載)