永田生慈北斎コレクション一〇〇選(郷土)

2020年06月10日

所蔵情報

島根県立美術館

 ~一人で千点集めました~

 『富嶽三十六景』で有名な葛飾北斎は、江戸時代後期の浮世絵師です。北斎の作品は世界中の美術愛好家により収集されています。
 津和野町出身の永田生慈(ながたせいじ)(1951-2018)は、東京の太田記念美術館に勤めながら、北斎に関する研究を積み重ねました。国内外の企画展を企画・監修するなど、北斎研究の第一人者とされました。16歳に始まった彼の北斎収集は生涯にわたって続き、個人としては世界有数の北斎コレクションとなりました。
 一昨年(2017年)、彼のコレクション約千点が島根県立美術館に寄贈されました。膨大な量なので、数年かけて何回かにわけて企画展として披露されます。本書を読んでから、県立美術館で北斎作品を鑑賞してみてはいかがですか。

(島根日日新聞2019年9月30日掲載)