結局、ウナギは食べていいのか問題(一般)
2020年07月03日
海部健三/岩波書店
~ウナギを食べると絶滅するの?~
近年、土用の丑の日には、ウナギの代用としてナマズやイワシのかば焼きといった他の魚のかば焼きが多く売り場に並ぶようになりました。原因はウナギの値段が年々高くなっているからです。これは、稚魚であるシラスウナギの高値が原因ですが、その理由はシラスウナギの漁獲量が減少しているためであり、減少の要因としてウナギの生育環境の変化や需要の増加による乱獲、密漁などがあげられます。しかし、実際にどのくらいウナギが減っているのか正確にはわかっていないそうです。
この本では、ウナギにまつわる最近のトピックスについてわかりやすく解説し、その上で「食べてもいいのか」「いけないのか」を自分で考えるためのヒントを与えてくれています。
(島根日日新聞2020年4月27日掲載)