ネコもよう図鑑 色や柄がちがうのはニャンで?(一般)
2020年07月03日
浅羽 宏/化学同人
~科学の目で見るネコのもよう~
ここ数年続いている猫ブーム。写真集などの関連書籍に癒されている人も多いと思います。本書も一見するとかわいらしいネコの写真集のようですが、毛色と模様の遺伝のしくみがわかる、ひと味ちがった図鑑です。
ネコといえば、クロネコや茶トラ、ミケネコなどが思い浮かびますが、日本の野外で見られるネコの模様は、遺伝のしくみにもとづいて分類すると11通りになるそうです。それは、1本1本の毛色や体全体の配置などを決める、おもに8種類の遺伝子の働きによります。比較的単純なしくみのようですが、身近にいるネコはどれにあてはまるのか、この本を見ながら調べてみてください。カラフルな図が豊富でわかりやすく、高校の生物で習う遺伝も、ネコ好きの人なら楽しく学べるかも!?
(島根日日新聞2020年3月15日掲載)