認知症になった蛭子さん(一般)

2021年10月01日

所蔵情報

蛭子能収/光文社

 ~介護家族の心が楽になる本~

  本書は、漫画家で、テレビタレントとしても知られている蛭子能収さんを取り上げたエッセイです。
 蛭子さんは、2020年7月に某テレビ番組で認知症であることを公表しました。
 本書には蛭子さんが認知症と診断された経緯や行動、そして彼を取り巻く妻やマネージャー、連載している雑誌の担当記者の思いなどが紹介されています。
 特にこれまで付き添ってきた妻・悠加さんは、離婚や自殺を考えるほど、彼の身勝手さや介護に苦労されました。
 しかし現在の彼は、妻や家庭への思いが変化し、良い意味で人間性が少し変わったそうです。
 認知症でありながらも今も仕事を続ける蛭子さん。そんな彼を見守っていきたいと思わせる認知症エッセイです。

(島根日日新聞2021年9月20日掲載)