古沢保／G.B.

～手紙に風景を添えて～

　「風景印」をご存じでしょうか。正式名称は風景入通信日付印と言って、通常の郵便に押されている黒い日付のみの消印と異なり、地域の特徴的な建物や風物、動物やキャラクターなど、様々な絵柄が入った鳶色の消印のことです。東京駅の特定のポストから出した手紙に東京駅の図柄の消印が押されるなど、観光地などに行くとこのような消印がある印象ですが、実はこの風景印、全国に約２万４千局ある郵便局の内、約１万１千局に配備されているのだそうです。この本では、著者の風景印のコレクションを紹介するとともに、風景印の集め方や手紙の出し方、風景印さんぽの楽しみ方など、風景印を楽しむ方法が紹介されています。
　今は遠くに出かけることが難しいですが、手紙に風景印を添えてみてはいかがでしょうか。

（島根日日新聞２０２２年３月２８日掲載）