生まれかわるヒロシマの折り鶴(子ども)
2024年06月17日
佐藤 真澄/汐文社
~折り鶴に込められた思い~
広島平和記念公園の「原爆の子の像」には、毎年一千万羽もの折り鶴が捧げられるそうです。修学旅行の際に、学校で折り鶴を折ったという経験をしている方も多いと思います。
では、その折り鶴がその後どう扱われているのか、みなさんは知っていますか? 実は、折り鶴は様々な形に姿を変えて、再利用されているのです。
この本では、そんな折り鶴再生事業に取り組む人々のドラマが描かれています。広島の人たちが、折り鶴に込められた「思い」を本当に大切にしている姿が印象的です。この本を読んだ後に、ぜひ本の見返しをじっくり見てほしいです。世界中の人々の平和への思いを届けるために、色とりどりの鶴が羽ばたく姿を紙面に見ることができるでしょう。
(島根日日新聞2024年6月17日掲載)