紫式部ごはんで若返る(一般)

2024年07月03日

所蔵情報

永山久夫男/現代書林

~平安時代の食事は健康食~

本書は、食文化史の研究者として有名な著者が、「源氏物語」の作者・紫式部が生きた平安時代の食生活について紹介してます。

例えば、紫式部は魚のイワシが大好物で丸干しを焼いて食べたり、間食にスルメなどもしゃぶって食べていたそうです。

また世界三大美女の一人と言われた小野小町がクマの掌を食べていたということや、「枕草子」の著者として有名な清少納言が自然派グルメであったことなど、平安時代に活躍した著名な人物たちの食事が、美容食や健康長寿食であったという検証がなされています。

平安時代の著名人の活躍は、こうした食生活が支えていたのかもしれません。

紫式部ごはんで若返る本書を読み、ぜひ平安時代の食生活を楽しんでください。

(島根日日新聞2024年7月1日掲載)