堀田仁助 蝦夷地を測った津和野藩士(一般)

2026年05月28日

所蔵情報

神英雄 著

山陰中央新報社 2023年 分類:289.1(ジャンル:郷土)

~天文学を活かして画期的な地図を作った郷土人の軌跡~

 津和野藩士・堀田仁助が54歳にして幕府から命じられた重大任務。それは、江戸から蝦夷地への安定した航路を示す地図を作ることでした。

 天文学のスペシャリストだった仁助は、その知識を駆使して安全に航海し、船上から海岸地形を測量できる技術を持っていました。より正確な地図を作るため、蝦夷地南側の海岸沿いを歩いての測量もしています。数ヶ月にも及ぶ地図づくりの長旅と仁助の生涯を歴史地理学者である著者が辿っていきます。

 仁助の1年後に蝦夷地を測量したのは、後に実測による精密な日本地図を作ったことで知られる伊能忠敬です。「おなえどしの対照的なライバル」として書かれる仁助と忠敬の関係にも注目です。

 どんな時でも自分がなすべき役割ときちんと向き合い、丁寧な仕事で応えていく仁助の姿が印象的です。