勿忘草の咲く町で 安曇野診療記(一般)
2026年09月27日
夏川草介 著
KADOKAWA 2019年 分類:913.6(ジャンル:日本文学‐小説)
~心に寄り添う 命と向き合う~
この作品は、信州・安曇野の美しい自然を舞台にして、人生の終盤に寄り添う地域医療の現場を描いた物語です。
著者は長野県の病院で内科医として働く現役医師で、大ヒット作『神様のカルテ』で知られています。そんな著者だからこそリアルに表現できる、超高齢社会における医療現場での葛藤と命の重みが深く胸に刺さります。新人看護師の月岡美琴と不器用な研修医の桂正太郎が、患者や家族の切ない想いに泥臭く向き合う姿がよく描かれています。
「どう生き、どう死ぬか」という重いテーマを、温かく誠実な視線で優しく包み込んだ感動の名作。日々を懸命に生きているすべての人にそっと寄り添い、読後は大切な人に会いたくなる、そんな一冊です。