郷土資料ミニ展示コーナー No.20

道中絵図  伏見ヨリ松江マデ

京都の伏見から松江までの道中絵図です。 街道沿いの陣屋や城などが絵で示されています。
山や川、木の書き込みもあり 当時の江戸時代の街道沿いの様子が描かれ ています。
江戸時代末期に書き写されたものと考えらていますが、絵図に描かれて いる内容は、伏見の本庄甲斐守、
勝山の三浦志摩守などの表記があるため、1790年代と思われます。
原本はデジタル化をしており、郷土資料室のデジタルライブラリーで閲覧することができます。

郷土資料ミニ展示コーナー No.19

雲州松平家旧蔵 鷹書

松江藩の代々の藩主には、初代の直政公や不昧公など鷹狩を好む藩主が多くいました。9代の斉貴公もその
一人で、幕府の鷹匠に指導を受けたり、松江城下付近に放鷹の施設を作るなどしていました。また鷹に関する
書物をたくさん集めていたと伝えられており、その数は900冊に及んだと言われています。
当館ではこの時集められたと思われる鷹書を何冊か松平家から引き継いで所蔵しています。今回はこの鷹書の中から2点の資料を展示しています。

参考文献:「続なつかしい松江」

郷土資料ミニ展示コーナー No.18

明治・大正の観光案内

7月の館内資料展示では、7月21日から11月11日にかけて開催される『神話博しまね』によせて「観光立県しまね」資料展を行っています。古事記1300年にちなんだ古事記、出雲国風土記、出雲神話の関係資料のほかに、島根県内の観光スポットを、各地の観光パンフレットによって紹介しています。
今回はこの展示にあわせて、県立図書館で所蔵している明治から大正にかけて島根県内各地で発行された観光案内を展示しています。県や市町村が発行したもののほか、個人や旅館などが発行したものもあります。カラフルな鳥瞰図や写真などによって当時の観光地や交通手段などを知ることができます。

郷土資料ミニ展示コーナー No.17

松平直政公書状

今回は、当館で所蔵している、松江藩主松平直政公から村松内膳に宛てた書状を紹介します。村松内膳は、元和2年(1616)、直政公が出羽守に任ぜられたおりに、14歳で御扈従(おこしょう)として13石で召し抱えられ、正保4年(1647)には仕置役となり、寛文4年(1664)には6千石を賜りました。また、寛文6年(1666)には、綱隆(つなたか)家督礼の節に将軍家綱に拝謁しています。直政公の偏諱(へんき)「直」を得て、山屋敷を拝領、鷹場御免などの特権を与えられていました。

参考文献:列士録
三百藩家臣人名事典